風呂に入る前には、必ず髪を入念にブラッシングする。柘植のブラシでだ。
柘植櫛といえば古来より日本女性の髪に寄り添ってきたものだ。私もストレートの髪を整える仕上げには、歯の細い柘植櫛を使っている。
静電気を抑えてくれて、こまかな埃などもからめ取ってくれる。
ただシャンプー前にガシガシと髪をとかす際にはブラシである。それも、クッションブラシだ。
クッションで頭皮にほどよくブラシが馴染み、皮脂をからめて髪全体に行きわたらせることで、しっかりシャンプーしても乾燥しにくい。
そしてなんといっても気持ちがいいのだ。頭皮のケアがかなり注目されているが、個人的には柘植ブラシでのケアもおすすめしたい。
クッションブラシを使うことで、頭皮の血流がかなり良くなったように感じている。
そうして風呂でシャンプーする前には、シャワーでたっぷりのお湯を頭に浴びながら、まず頭皮を素洗いする。
指の腹を使ってしっかりと、なんならシャンプーよりも長く素洗いする。これはもう身に沁みこんだ習慣だ。
風呂を出て髪を乾かしたあとの仕上げには、柘植櫛でまた整える。長年このやり方だが、これといった不調はない。